MINI R53をいかに走らせて楽しいマシンに変えるか・・
	A/m/s流、走り系モディファイの基本は、
	・『ダイレクトハンドリング』
	・『トラクションレスポンス』
	・『パワーレスポンス』
	この3つのコンセプトをしっかりとモノにするパーツのラインナップを考えて、
	もろもろテスト&開発しています。
	早い話が、フロントのピロボールブッシュです。
	いろいろ開発するとしながら、いきなりゼロから進めるのは少々困難。完全オリジナルも平行して進めていますが、まずはインプレッサでコラボしている米国のPERRINで製造される商品から、装着&走行テストです。
過去から現在に至るまでサスペンションアームのブッシュ類をピロ化するのはセオリー中のセオリーともいえますが、弊社のインプレッサやBMWでの経験と同じく、アーム支持点をオフセットさせて変えることでハンドリングも変えるようにしています。
今回のパーツも、ピロボールブッシュに置き換えるだけでなく、そのオフセットでキャスターを変更させることにより、コーナリングのハンドリングを変えています。正確に言えばアンチリフト性を改善しているんです。
BMW用もそうですが、この“オフセットしたピロハウジング”というのがこれまた面白く、車体に取り付けるブラケットに圧入する際に位置決めを任意に選択することで、キャスターの量も任意に選択可能!という副産物がついてきます。今回のうちのテスト車には0.75度のキャスターが増すように装着してみました。(最大では1.2度ほど)
さて、その結果やいかに・・・
	いや!これほどの効果とは思いませんでした・・。
	パーツを開発&製作する方が、こんなことをいうのも変な話ですが、さすがFF車!いままでのどのクルマよりも効果絶大です。
アンチリフト性も変わったこともあるでしょう。そのダイレクトなハンドリング(どちらかといえばオーバーステア気味なくらい)レスポンスとラインのトレース性は、“車格”が1つも2つも上がったようです(簡単言えば、上級スポーツカー!?) 装着してひとたび走り出すだけで、それははっきりと体感できます
。テスト車はまだノーマルサスペンションなのですが、狭いラリーターマックのような場所でも、自信を持ってコーナーに飛び込んでいける緻密さをもつハンドリングになってしまいました。もちろんその後のトレースも、“探りながら”なんて言葉とは無縁なほどぐいぐいアクセルをあけていきたくなります。それくらいしっかりしているってことですね。変なハナシ、ノーマルショックでもまったくOKかもっていうくらいです^^
	MINIはコンパクトカーの割りにフロントはもちろんのこと、リアのサスペンション設計についても、上級車種とおなじコンセプトとクオリティで作られているために、コーナリング接地性とその安定性は相当なものです。・・・ということで、リアのピロボールリンクも同時にナインナップしてしまいます!
	
	“外見は普通だけど、中身はスゴイ・・”まさにMINIってこんなに変わります。
ちなみに、ピロボールブッシュは、硬くて乗り心地が悪化するのでは?なんて思われることもあるようですが、むしろ逆です!サスペンションのリンク類が設計どおりスムーズに動くようになるのでむしろ、シャープになりつつ、サスペンションはよく動くようになります。導入に際して恐れるにたらず!です。
	まあ、ちょっとした問題があるとすれば・・・交換がやたら大変ってことでしょうか。
	何でこんな設計??と思いますが、FFだからしょうがないのかな。
	ただし、苦労してつけた費用対効果は間違いなくあります。
	まずは、だまされたと思って?フロントピロ化!ですね。
	あ・・ちなみに、純正のランフラットタイヤはまったくもって×です。ハイグリップにせよ、スポーツタイプにせよ、まずは普通のタイヤに変えましょう!(弊社テスト車両は外径ワンサイズアップ) 
	~純正ショックでもけっこういい線いきますよ!
	
	(通販サイトにもアップします)
	 
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	予告~次は『トラクションレスポンス』 編
	強化エンジンマウント作っちゃいます!








