弊社のサスペンションはコンセプトを決めています。それは“走って楽しむ”ということろです。
ですので、いつもリラックスして乗ることを重視する方には合わないかもしれません。なぜならスポーツモデルについてはリラックスと走りの微妙なバランス具合がノーマルというのはよく出来ているからです。『走って楽しむ』コンセプトというのは、日常でも走りの予感を感じさせて走りたくなるようなものです。もちろん走り出したらノーマル以上の領域で“コントロールする気持ちよさを味わえる”というところを重視しています。

“気持ちよく走る”というのは、思い通りのラインが描けるか。アクセルやブレーキそしてステアリングワークに対してどれだけ自然なイメージと信頼感があるかということろだと思います。つまり、ナチュラルに攻められるとでも言いかえられるかもしれません。コーナーのアプローチでそれを感じるべきですし、また巻き込んだブラインドコーナーでも自然にコントロールしていけるというのが理想的です。

このようなコンセプトで作っておりますので、スプリングレートは高めながら、実は普段の使い方でもクルマ好きの方であればそれほど苦ではないケースがほとんどです。もちろんノーマルのようにリラックスして乗るのとは違いますが、たとえば普段の通勤路で普通に走っていても“走りたくなる”楽しさを感じさせてくれると思います。コンセプト的にも路面に追従したナチュラルでスムーズにストロークするようにしていますので、快適性についてもレートから想像すれば意外に悪くないかもしれません。特にバケットシート装着車ならさらに楽しめますし、むしろ乗り心地も心地い硬さを感じることが出来るでしょう。

ではここで、弊社のセッティングについてももう少し詳しく説明します。

たとえばサーキットにおいては実はコンセプトが決まっています。しかしながらラリー(ここでいうラリーとはターマックラリーを想像してみてください)ステージではあらゆる路面があります。そしてエスケープのない狭いワインディング路ながら、スピードレンジは大きなサーキットとそれほど変わらないこともあります。このような状況では先に記述したような“ナチュラルで自信のもてるハンドリング”そしてそれが荒れた路面、滑りやすい路面も含めてどんな路面でも感じられるようなものでなければなりませんし、アップダウンがあったり巻き込んだコーナーがあったり、あらゆる路面でそれを感じられないということろです。そこを重視しています。

もう少し突っ込んで説明すると、中立位置のハンドリングは若干ダル(鈍い)方向です。そのほうが曲がりはじめてから荷重のかかりかたが自然で曲がってからのハンドリングがレスポンスよく、安定してくるからです。初期反応が早いセッティングは一見、きびきび走れそうですが、いろいろな路面と曲率の峠道を攻めていると高速コーナーや巻き込んだコーナーではタイヤグリップだけにたよったコーナリングになってるのに気づきます。そして荒れた路面でもナーバスな動きが出て緊張感も出てきてしまいます。完全競技系の足はそのナーバスさも時に必要ではあるのですが、競技用ではないのでそこは多少味付けしています。

そして曲がり始めてからですが、当然アクセルオンをするわけですが、その時にアクセルを開けることによる“さらなる安定感”というのを重視しています。いわゆるアクセルコントロールの楽しさですが、これも先と同じような味付けから実現しています。ちなみにアクセルを開けてブレークするFRならではの動きですが、これまた滑ってもアクセルを戻さずに踏んでいくことで積極的にコーナーを立ち上がることができるようなのが理想といえます。つまりは弊社の考え方では“ナチュラルに限界を攻めることができる”というところを重視しているわけです。


ところで、この『ラリーターマックコンセプト』の足はラリー用?と言われるとそうではありません。

スプリングレートもストリート用の中では高い部類にせっていされていますので、サーキット走行ももちろん楽しんでいただけます。ミニサーキットからハイスピードサーキットまで気持ちよく走っていただけると思います。サーキットを走るときにはみなさんいろいろなスタイルがあると思いますが、たとえば、バケットシートと4点ハーネスをつけた車両で道中をたのしみながらサーキットまで行って、走行会を心行くまで楽しむという使い方をイメージしています。つまり街乗り兼用のスポーツラジアルを装着してノーマル車よりも“速く、楽しく、安全に走る”という使い方をイメージしていますので、そのような使い方にはピッタリです。

ただし、たとえばSタイヤを履いてタイムアタックをするような方には、やはり少々物足りなくなるかもしれません。ましてや軽量化やパワーアップなどでノーマルからまったく変わってきていれば、求めているものもストリートコンセプトとは外れてくると思います。そのような場合にはやはりスプリングレートや減衰力など若干チューニングする必要が出てきますし、ストリートで失う快適性もでてくることは割り切る必要があります。ただし、そのようなケースはもっと少ないですし、ある意味コンセプトがはっきりしているので別途製作させていただきたいと思います。

もうひとつ最後に。サスペンションキットというのは金額は気になるところです。

弊社では国産のサスペンションキットとそれほど大きく違わないところに設定しています。それはBMW用だからといって使う部品が大きく違うわけではありませんし、なにより、“走り”を積極的に遊ぼうとおもえばオイル、ブレーキ、タイヤ、クラッチなどの消耗品も多くメンテナンスも大変ですし、他にもいろいろとチューニングをしようと思えばそれこそ費用がいくら合っても足りません。そういう意味で、必要にして十分という仕様のベーシックなものを気軽に楽しんでいただきたいという思いがあります。もしそれでより走りを突っ込んでいきたいという場合には他社のキット選択もありますし、別途特注でオーダーしていただくことも可能です。(ちなみに、今後弊社でもハイスペックモデルの商品化の準備中です)

ということで、弊社の商品コンセプトをまとめておきます。

いわゆる車高ダウンやノーマル置き換えをコンセプトとしたストリート用サスペンションよりはかなりスポーツよりに設定しています。Sタイヤでガンガン走るという仕様ではありませんが、スポーツラジアルで峠からサーキットまでハイパワーなBMWで“気持ちよく攻めきる”ことをイメージして作っています。


次は弊社の製品のクオリティについてお話します。

~続編につづく

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【 2013/10/11 10:21 】
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